トップページ目次脱毛女子の恋心のち晴れ 1

高校の同級生に夢中

私は東京の渋谷の街を彷徨っていた。
就職先を探しに来ていたのだけど、行き当たりばったりにお目当てのエステサロンを探そうとしたのがそもそも間違いだった。
歩き疲れて体力が消耗し、意気込んでいた精神もいつのまやらどこかへ消えていた。

 

私が脱毛サロンへ就職しようと思ったのは、今から1ヶ月前の、高校卒業を1週間前に控えた時だった。
理由はその半年前に遡る。
その頃の私はムダ毛に悩みを抱えていた。
そう、みんなが大学への進学や就職を考える頃、私は脱毛のことで苛まれていたのだ。

 

それはささやかな恋に理由があった。
二教室離れたバスケ部の男子に夢中な私。はじめしゃちょーに似ている。
名前はヒロト。
私は広瀬すずに似ていると言われるけど性格は内気で、今まで他の女子や男子を介して5、6回ほど喋ったことのある間柄だが、彼の前で醜態を晒してしまったのだ。

 

そう、あれは忘れもしない。
私はいつも三日に一回は鏡の前に脇を向けて、ムダ毛処理をしていた。
それなのに5日くらいサボってしまった時があったのだ。

 

そして体育の日だった。
ヒロトのクラスと私のクラスで合同体育が行われた。

 

もう私は舞い上がった。
他の女子に好きだということがバレそうなくらい舞い上がっていたけど、ヒロトは人気があったから他の女子も舞い上がっていて、そこは自然とカモフラージュされていた。

 

でも、ここから悪夢は始まったのだ。

 

 

 

 

 

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